« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »

2009年2月

風由…

…落ちてゆく

静かに
静かに…

深く
深く…


…眠りの向こうへ

冷たく
冷たく…

重く
重く…



……風由



君の中を通る道は

まるで…
…そう

……のようだね



それでも



……風由



その奥を
その向こう側を

……君の後ろ側を


経巡る季の
その先に

再びおとない
過ごしたい




…風由

……君の後ろ側へ…

| | コメント (1)

曇り空…

風由…


薄暗いね

静かだね


雨はやんでいるのに

風もおさまったのに


明かりが沈んでいくよ

無音が耳に聞こえるよ


あんなに遠いはずなのに

あんなに広いはずなのに


灰色に光が飲まれていくよ

灰色に雲が溶けていくよ


風由…


薄暗いね

静かだね

| | コメント (1)

小鳥…

かわいい
かわいい
小鳥さん

3日間だけ
ひとりぼっちね


かわいい
かわいい
小鳥さん

帰ってきたわ
出ておいで


かわいい
かわいい
小鳥さん

そんなに指を
つつかないで



かわいいかわいい小鳥さん
指の先から飛び立って
扉の向こうへ逃げていく

まってまってよ小鳥さん
ふれたつばさが溶けていく
小鳥さんが歌になる

つづけてつづけて歌声さん
耳を澄まして走り寄る
先には白い仔猫さん

やめてやめてよ仔猫さん
小さなお爪が危ないわ
払いのけたらチョウチョウさん

あぶないあぶないチョウチョウさん
か弱いはねが破れるわ
窓にぶつかり砕け散る

どうしてどうして泣きじゃくる
私の前で女の子
窓を開いて大空へ



かわいい
かわいい
小鳥さん

たったの3日
だけなのに


私は嬉しかったのに…

私は幸せだったのに……

| | コメント (1)

糸…

夜空に浮かぶ
猫の笑み
欠けた光の
月明かり
窓から射し込む
銀の幕
照らす指先
紡ぎ車
濡れる滴は
暖かく
集まる糸の
温もりよ

規則正しく
打ち響く
時の刻みで
織り上げる
面に流れる
銀光は
ほの見える場を
洗い消す
折り畳まれる
本ひとつ
布の流れは
時の川
過去も未来も
ただひとつ

裂いていくのは
丸い指
やがて細く
しなやかに
少女の想いは
布の先
織られた絵柄は
霧の中
不安と期待に
指震え
ほどく糸も
乱雑に
暗がりの傍で
立ち尽くす
糸の端を
渡すため
迷わぬように
戻れるように
扉の影で
待ち明かす

| | コメント (1)

« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »